BRAND DESIGN | THE SHOP の商品撮影に使った2つのカメラ
Written by TAN
/ Architect, Creative Director, CEO
January 22, 2021
建築家の山之内淡です。
今回は、THE SHOP で扱う愛猫プロダクトたちを、撮影した2つのカメラについてご紹介したいと思います。
自分の周りの愛猫家さんは、写真好きだったり、カメラ通だったりするので、もしかすると猫を飼っている人はカメラに興味がある人が多いのかも?と思いました。
Mr. & Ms. Cat の公式website( https://mrandmscat.com )に掲載している写真は、THE HOUSE の模型写真を含み、すべて自分が撮影し、1枚1枚色味などの編集もしています。
THE SHOP のオープンに伴い、たくさんの写真が必要になり、「せっかくだし、自分で撮ってみるか!」ということで…。
ブツ撮り(アイテム撮影)は、実は初めて挑戦したのですが、苦労をした分、本当に上達しました…笑
それでは、1つ目のカメラから、ご紹介します!
SIGMA fp 採用カット250カット、撮影枚数は4,500枚
* SIGMA fp, SIGMA
* https://www.sigma-global.com/jp/cameras/fp-series/
THE SHOP に掲載されているアイテムの写真は、ほぼすべて、日本のSIGMA社製の “SIGMA fp” を使用して撮影しています。
THE SHOP の掲載写真における採用カットは、約250カットあります。
実際に撮影した枚数は、約4,500枚にもなりました…。
“SIGMA fp” が持っている他のカメラにない特徴は、2つあると思います。
1つは、ハードウェアとして、デザインが美しいこと。
徹底的に無駄を削ぎ落としたデザインで、ミラーレスカメラとしては、世界最小・最軽量だそうです。
あまりに無駄のないデザインのため、ボディに空スペースがほとんどなく、若干手で持ちにくくもあるのですが…
そういった「何を活かすために、何を捨てるのか」が明確に意思決定されているデザインは大好きですし、尊敬の念を覚えます…。
普段は、事務所の本棚に飾っています。
ただ飾っていても「美しいなあ…」と思えるカメラなんて、本当に素敵ですよね。
機能重視の他社のミラーレスカメラとは異なり、若干ですが、お値段も安めなのも導入しやすいポイントかと思います。
また、(これは完全にガジェット好きの男子目線ですが…)「レンズで有名なSIGMA社」が「思想的にもデザイン的にも尖ったカメラを創った」という事実だけで、キュンキュンしてしまいます…。
“SIGMA fp” を持っている人とは、「同士よ!わかってるな!」ということで、すぐ友達になれてしまうのも素敵な点ですね。
表現に関していうと、黒が深めに出るため、街の風景やインテリア、建築物などには特に向いているカメラではないかと思います。
上記の2枚は、自分に “SIGMA fp” の存在を教えてくれた友人が撮影した写真です。
上が、渋谷の宮下公園にある Sequence Hotel の室内。
下が、とある街の風景です。
ブツ撮りに関しても、黒味がはっきり出ることで、シュッとした印象の写真になります。
こちらは、自分が撮影した商品写真の一部です。
Mr. & Ms. Cat の THE SHOP では、スタイリッシュな愛猫プロダクトを厳選して取り扱っていますので、シュッとした印象の写真とは相性が良いのかなあ…と思っています。
iPhone 12 pro Max 多用途に対応できる汎用性能
さて、お次にご紹介するカメラは、お持ちの方もいらっしゃるでしょう。
馴染み深いApple社の “iPhone 12 pro Max” です。
* iPhone12 pro Max, Apple
* https://www.apple.com/jp/iphone-12-pro/
“iPhone 12 pro Max” の主な使用用途は、「構図を決める」ことです。
“SIGMA fp” でブツ撮りをする場合、三脚に固定して撮影するため、あらかじめ構図を決めておけると、三脚のセッティングの時間も労力も節約でき、とても効率的に撮影できます。
もうひとつの使いどころは、「愛猫入りのカット」を撮影する場合です。
猫は動きますから…「よし!ここだ!」というタイミングで、“iPhone 12 pro Max” でガシャっと撮影する、ということを何度も何度も繰り返しました…笑
このような愛猫に対してアイテムを使用しているカットの撮影は、“iPhone 12 pro Max” を使っています。
他の用途としては、広角モードが優秀なので、ふと室内で愛猫たちの姿を撮影するときにも、とっても便利です。
こちらはつい先ほど撮影した写真です。
Mies(ミーくん)はソファで日向ぼっこをしていて、Aalto(アルちゃん)は猫ハウスでくつろいでいる、という、何だかほっこりするシーンでした。
最も苦労した1枚 猫の顔があしらわれた万年筆
THE SHOP に掲載している写真のなかで、最も苦労したのが、この万年筆です…。
ペン先に、猫の顔があしらわれており、本当に素敵なアイテムなのですが…
この「猫の顔」が、とにかく反射して、きちんと写真に映らなかったのです…。
何日も試行錯誤をした結果、“iPhone 12 pro Max” の接写機能を使って解決しました。
黒い大きめの模造紙を、カッパのように被った状態で、照明ボックスの中に上半身を入れ、
光の角度を iPhoneの画面で確認しつつ、素早くシャッターを切り続ける。
撮影するだけで数日かかってしまいましたが、綺麗に「猫の顔」が映る写真ができました。
撮影中は、本当に本当にストレスフルでしたが…
今になってみると、一生懸命に試行錯誤した良い時間だったなあ…と思います。
「THE SHOP の商品撮影に使った2つのカメラ」のご紹介、いかがだったでしょうか?
ハードウェアとしてのカメラの性能は日進月歩で、どんどん上がってきています。
良いカメラを使用して、Youtubeなどを活用して学びつつ、粘り強く撮影にのぞめば、クオリティの高い写真を自力で撮るのは難しい話ではないと思います。
ご自身のお気に入りの愛猫プロダクトを撮影して、スマートフォンやラップトップの待受にしてみるなども、楽しいかもしれませんね!
今回も、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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