BRAND VIEW | Carpe Diem いまを生きる
Written by YUKI
/ CFO
March 15, 2021
皆さんこんにちは。
さすがにリモートワークにも疲れ、立て続けのオンライン会議が嫌になってきました。
また普通に対面で話し合える世の中が待ち遠しいですね。
さて、今回はそんな待ち通しい未来を予感させるような、新しいSNSについてです。
皆さんは DispoというSNSを聞いたことがあるでしょうか。
数週間前から、にわかに「次世代インスタグラ厶」として話題に上がり始めた新しいSNSです。
現在はテスト期間中のため利用可能人数が制限されているので、実際に使用している日本人は殆どいないと思います。
Dispo(ディスポ)は、世界的に著名なYouTuberであるDavid Dobrik氏によって開発されました。
名前の由来は "disposable" つまり「捨てられる」という意味の英単語です。
Dispoの最も基本的な機能は、各ユーザーが携帯で撮った写真が次々に投稿される写真投稿アプリです。
これだけ聞くと「え、インスタグラムと何が違うの?」と思った方が多いと思います。
実はDispoの最大の特徴は、自分が撮影して投稿した写真が翌朝9時にならなければ見られないこと = 即ち、昔のフィルムカメラの「現像」のように、待ち時間が必要な点です。
カメラで撮った画像や動画を瞬時に確認し、その場で好きなだけ加工した上ですぐに投稿できるアプリが山のようにある中で、敢えて事前の加工や即時の投稿を不可能にし、ユーザーに不便を強いているわけです。
実は私はこのアプリこそが、COVID後の世界を席巻するのではないかと考えています。
私たちはこの1年間、あらゆる対面の行動を避けるため、日中はPCに向って会議や授業をこなし、夜は憂さ晴らしにZoom越しに飲み会をし、休日には映画館に出かける代わりにNETFLIXやYouTubeを観て時間を過ごすようになりました。
私たちはこの急激なライフスタイルの変化に信じられないほど柔軟に対応してきましたが、あまりにも急激な変化には当然痛みも伴います。
当たり前のように友人と飲み明かし、授業を受け、旅をしていたあの何気ない日常は、いまや途轍もない贅沢と化しました。
そして意識的にせよ無意識にせよ、こんなことを考え始めた人も多いのではないでしょうか。
私たちは残りの人生の何%を画面を見ずに過ごせるのだろうか、と。
こちらはCOVID以前と以後で「一日に画面を4時間以上見て過ごしているアメリカの子どもの割合」を示したグラフです。
https://elitecontentmarketer.com/screen-time-statistics
全ての年代で、COVID後に画面を見ながら過ごす時間が増加しているのが分かります。
また、iPhoneから送られてくるScreentimeのレポートを見て、ゾッとしている人も多いことでしょう。
これが近々大きな社会問題として取り上げられることは間違いなく、それと共に多くの人たちは自らの精神と肉体の健康を守るため、意識的な「画面離れ」に取り組み始めるのではないかと私は考えています。
そしてこのDispoは、録画され、完璧に加工された「過去」が積み上がるSNSから意識を切り離し、目の前で連続的に進んでいく「いま」に人々の意識を向かわせるのに完璧な設計が成されています。
食事を楽しみ、人との会話を楽しみ、旅を楽しみ、その中の一瞬を生のまま撮影する。
どんな一瞬が切り取られたのかは翌朝のお楽しみ。
翌朝できあがった写真を見ながら皆でコメントし合い、意識はまた次の「いま」へと向かっていく。
ワクチンの普及とともに、そんな新しい日常がすぐそこに迫っているのを予感させる、素敵なアプリではないかと思いました。
日本での採用も既に開始されているようですので、大規模なリリースも間もなくではないかと思います。
楽しみに待ちましょう。
それでは!
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