BRAND STORY | ブランド誕生のきっかけとなった、大切な愛猫との暮らし(前篇)

Written by RURI

/ Brand Director, CEO

 

August 17, 2020 

 

 

「 Mr. & Ms. Cat 」ブランドストーリーをお届けする第1話は、ブランド誕生のきっかけとなった、私たち夫婦の大切な2匹の愛猫との暮らしについてお話します。



Mr. Aalto & Mr. Mies



 

左:Aalto(アアルト) 兄 | スコティッシュフォールド 、2014 -
右:Mies(ミース)   弟 | Mix(マンチカン+シャム)、2016 -

 

 

私たち夫婦は、幼い頃から猫と一緒に暮らしてきました。 

夫婦で暮らすようになり、お互い猫のいない生活は考えられなかったので、猫と一緒に暮らす準備ができたタイミングでAalto(アルちゃん)を家族に迎えました。

 

ただ、子猫の扱いに慣れていなかった私たちは、ミルクの量や温度、ごはんのあげ方(最初のうちはキャットフードをふやかしてあげるのですが、ふやかし加減など)、トイレのタイミングなど、すべてが分からないことだらけで、子猫のあとをついてまわって1日を過ごしたりしていました。


しばらくして、アルちゃんも我が家に少しずつ慣れてきて、私たちもアルちゃんのことが少しずつわかってきました。

 

アルちゃんは、新しいものに対して好奇心旺盛で、来客にも物怖じせず、そしてお気に入りの場所など自分だけのこだわりがある子でした。

共働きのため、日中家をあけて帰ってくると、時にはスポンジがばらばらに噛み砕かれていたり、ティッシュペーパーが部屋中に散らかっていたりということもありました。

 

アルちゃんの行動の1つ1つのサインを読み解こうと、何かあるたびに調べて、試してみて、お互いに心地よく暮らしていける方法を探りながら、一緒の時間を過ごしてきました。

 

アルちゃんの名前 Aalto は、偉大な建築家 ”Alvar Aalto” から命名

 

アルちゃんと過ごす日々が2年程経ったあと、私たちはもう1匹の猫を迎え入れようと決めました。

名前は、Mies(ミーくん)。

 

ミーくんの名前 Mies は、こちらも偉大な建築家 ”Ludwig Mies van der Rohe” から命名


ミーくんは、「メェー」とヤギのような低く少し変わった声で、その鳴き声から特徴的でした。

初めて会ったアルちゃんに対しても、「メェー」とたくさん話しかけていましたが、アルちゃんは気に入らなかったようで、「シャーッ」と威嚇しっぱなし。

 

おしゃべりで賑やかなミーくんとの生活を通して、2匹は自然に馴染んでいきました。

まるで、人間の兄弟のような、お兄ちゃんの後をついてまわる弟と、ミーくんを少し鬱陶しそうにするアルちゃんの微笑ましい姿を目にするようになりました。

ケンカをしながらも、しばらくすると一緒に横になって寝ていたり、一緒にご飯を食べていたり。

 

そんな2匹と一緒に暮らす生活は、私たち夫婦にとっても、かけがえのない幸せな時間となっていきました。

 

 


 

愛猫と一緒に暮らす上で感じてきた苦労



 

そんな愛猫2匹と一緒に暮らす上で、いくつか苦労してきたことがあります。
1つは、家探し。

 

賃貸物件では、「ペット飼育可」とあっても、「小型犬可・猫不可」という記載をたくさん見てきました。(複数匹の飼育はさらにハードルがあがります)

 

最初に住んでいた物件は、東京ではなかったこともあり、複数匹の飼育はOKでしたが、飼育する際にはペット礼金を支払い、飼育を始めました。

そして、やわらかいビニールクロスは猫たちのお気に入りで、退去時には壁はボロボロ。ほとんど貼り替えが必要な状況で、結構な費用がかかった記憶があります。

 

それから、東京で暮らすことになり、猫2匹を飼育できて、デザイン性の高い物件を見つけることは、とても大変なことだと気が付きました。

東京中の物件を探し回りましたが、素敵な物件はすでにウェイティングリストがある状態になっていることもあるようで、即日で申し込んでも内見すらできなかった、ということが何度もありました。

 

そんな中でようやく見つけて暮らし始めた物件も、2年経たないうちに引越しを余儀なくされてしまいました。
そもそも、猫は環境が変わることを好まないですし、私たちも引っ越しは望んではいませんでしたが、当時住んでいた物件の事情で、また家探しが必要となってしまいました。

さらに長期戦の家探し。

その時に感じたのは、高いデザイン性と猫飼育可の物件のかけあわせの悪さでした。

東京の賃貸は、いいエリアの物件は募集をかけてもすぐに埋まるところばかりです。
いわゆる建築家物件やペット飼育可物件は、駅から離れていたり、エリアがよくなかったりと何かしら人を惹きつける「フック」として付加されるものであり、さらに、建築家物件はそのこだわりから、ペットを飼育して傷つくことを避ける傾向にあります。

 

半年以上粘り強く探し続け、ようやくいいなと思っていた物件が空くという情報を得て、すぐに申し込み。退去日も迫ってきていたので、これで決まらなかったらどうしよう、とひやひやしたことを覚えています。

 

  

 


"愛猫とのスタイリッシュな暮らし"を叶える、
 愛猫家のためのライフスタイルD2C ブランドの誕生


 

東京での家探し、そして建築家物件に複数住んでみて、たくさんの発見がありました。

 

建築家設計の物件は、よくデザインは素晴らしいのに住みづらい、と言われることがあるかと思います。実際に私たちも、住み心地はどう?と聞かれることが多かったです。

 

例えば機能面で私たちが経験したことでは、洗面所で髪を乾かしたいのに、コンセントがなかったり、半地下に浴室があり、換気が十分ではなくて洋服がカビだらけになったり、開口部が多い家で、冬と夏の温度管理が大変だったり・・・などなど、実際に住んでみないと経験できないことがたくさんありました。

 

同時に、猫の住み心地についても、多くの発見がありました。

猫は上下運動が好きなので階段がある家だと楽しそう、フローリングの床は爪が入らないのですべりやすいということ、異なるフロアがあると、それぞれがお気に入りの場所で心地良さそうだったり、外を眺めるのが好きで、外が見える場所によく座っていたり。

 

 

そんな私たちの経験から、「こういうものが欲しかった!」と思える、猫と暮らすことを前提としたライフスタイルブランドを創ろう、という気持ちが高まり、この度、愛猫家のためのライフスタイルD2Cブランド、Mr. & Ms. Cat をローンチさせるに至りました。

 

 

後半は、愛猫と暮らす上でのもう1つの苦労、猫が気に入るプロダクト選びについてと、ブランドにこめた思いなどをお話させていただこうと思います。

 

Mr. & Ms. Catは、Direct to “Cat” ブランドです。

大切な愛猫との暮らしの中で、みなさんや愛猫が抱えている悩みやご要望などがありましたら、是非私たちに教えてください。

みなさんと、みなさんの愛猫の声に耳を傾けながら、愛猫との人生最”幸”な暮らしを少しずつお手伝いしていきたいと思っています。

 

 

 

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