BRAND DESIGN | Here Magazine - A new kind of travel magazine
Written by TAN
/ Architect, Creative Director, CEO
November 23, 2020
建築家の山之内淡です。
今回は、世界を代表するD2Cブランドのひとつである “AWAY” が発行するブランドマガジン “Here Magazine” についてご紹介したいと思います。
ご存知の方も多いと思いますが、“AWAY” というブランドは、『Built for Modern Travel』をテーマに掲げる、旅行用のキャリーケース専門のD2Cブランドです。
年間売上が約200億円、企業の評価額が約1,500億円で、世界中の投資家がIPOを切望しているユニコーン企業のひとつです。
そんな世界有数のD2Cブランドである AWAY ですが、他にないユニークな特徴がひとつあります。
“Here Magazine” という自社のブランドマガジンを発行していることです。
Here Magazine については、実際にご覧いただくと理解がしやすいと思いますので、まず以下の Here Magazine 公式websiteをご覧ください。
* Here Magazine - A new kind of travel magazine from AWAY
* https://www.heremagazine.com/
* https://www.instagram.com/here.mag/
このように、Here Magazine では、
今の時期に合わせてクリスマスの過ごし方の紹介がされていたり、各国の魅力的な都市の特集がされていたり、差別や偏見と戦う人々について特集が組まれていたりします。
Here Magazine が、なぜこのような内容になっているのかというと、AWAY が掲げる『Modern Travel(現代社会における旅)』というテーマを、現代社会に照らし合わせて再解釈をした内容であるからです。
つまり、AWAY の世界観を、よりクリエイティブに解釈を広げて伝えるメディアが、Here Magazine の位置付けになります。
Here Magazine のSNSでの展開は、Instagramのみで運用されている点も、他にないユニークな特徴といえます。
そしてみなさん、この Here Magazine をパッとご覧になってみていかがでしょうか?
率直にいうと…国際的なモード誌やカルチャー誌を凌いでしまうくらい、質が高いといえると思います。
つまり Here Magazine には、非常に大きな額の投資がされています。
且つ無料で展開されているオウンドメディアですので、単純な費用対効果を考えると、表面的には「無駄」な投資ともいえるものでしょう。
しかし、これは AWAY というブランドが、「自分たちのブランドの持つ『世界観』こそが、キャリーケースという製品そのものを超えた価値である」と位置付けている事実に他なりません。
お洒落で素敵な自社メディアをもっているから AWAY は素晴らしいのではなく、自分たちのブランドの掲げる『世界観』に誇りを持ち、その価値を信じて投資を惜しまない決断力と持続力こそが、AWAY というD2Cブランドの素晴らしさであると、自分は考えています。
私たちの Mr. & Ms. Cat も、「猫と人が一緒に気に入るライフスタイル」という他にない『独自の世界観』を自分たちの提供する最も大きな価値と位置付けています。
大変お待たせしてしまいましたが、愛猫と愛猫家のためのセレクトプロダクトの第一段を取り揃えた『THE SELECTION』のオープン準備もラストスパート。
みなさまにお届けするまでラスト1マイル!といったところです。
初めてみなさまにお届けするセレクトプロダクトですので、製品の写真も、自分自身の手で納得のいくまで撮影をして準備しています。
『世界観』は当然ながら目に見えないものですが…
ひとつひとつの製品のセレクトと、ひとつひとつの製品にまつわるストーリーのご紹介から、私たちのこだわりを感じていただけたら、これ以上うれしいことはありません。
愛猫と愛猫家のためのセレクトプロダクトの第一段を取り揃えた『THE SELECTION』のオープン、楽しみにお待ちください。
今回も、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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